観戦記 PERFECT 2008 開幕戦 (第1戦) 千葉
さあ、今回からは2008年のPERFECTを見ていきたいと思います。警察に呼び出されまくりながらT-Bの努力もあり2年目に突入したPERFECT。「本当に法律に抵触せずにプロが成り立つのか?」と多くの人が懐疑的だった1年目を乗り越え、開催も12戦に増え、ダーツのプロリーグというのが本格化していく年でもあります。
※全部見るのは大変なので、気になる試合だけピックアップしています。
目次(クリックでとびます)
Men’s Preliminary Round 金田弘智 vs 福永正和

https://www.youtube.com/watch?v=VW8hm02-K_k
T-Bのダーツ休止前の動画というのは貴重だと思いますので、なるべく優先で見ていこうと思います。1戦目の相手は金田プロ。当時はわかりませんが、現在はトリニダードのフィールドテスターとして活動をしている方ですね。
LEG1、お互いはいらないところからスタート。T-Bのほうが1R削るのが早いという感じ。しかし77をブルアレンジではなく17→20T→20Dと行って外してしまいました。こういうのは賛否が別れるところですが、テイラーでも101をB>1>Bとやるくらいなので、やはりマスターアウトならブルなのかなあ。
LEG2、伝説のT-Bスマッシュを交えながら順調に削るT-B。ですがHATの後がイマイチで思わず声が漏れる。対して堅実に全ロートンで削った金田が先にトライ。T-Bも150アレンジでプレッシャーを掛け、トライが回ってきますが、上がれずで終了…。
Men’s Preliminary Round 星野光正 vs 福永正和

https://www.youtube.com/watch?v=OxMmsUF1hjI
続いてはなんと、星野vsT-B!今では企画モノみたいな組み合わせに思えますが、当時ではガチの対決です。
LEG1、スタートこそ失投した星野ですが、その後は連続HAT。T-Bも悪くはないのですが流石に星野相手では先行でも辛いか。165をトリプルを使い50アレンジされ、一発で星野アウト。
LEG2、星野もまだ肩が温まってないのかな~というミスがありますが、それでもロートンは切らないペース。対してT-Bは…。頑張れ!(><)
しかし星野の138の上がり方すごいな。外したら120ってことなのでしょうがB-B-D19でいいような。
Men’s Final 星野光正 vs 村井 義浩

https://www.youtube.com/watch?v=EzSaBqDR5pE
さてそれでは一気に決勝へ。去年の総合優勝の勢いのまま今年も来るのか星野。対する村井は、ジョー龍神というカードネームでも有名だった方ですね。スーパーダーツなんかにも出ていたような。
S1-LEG1、星野は先程見た予選ラウンドと比べると調子が上がっているのがわかりますね~。なんといきなりのブルパートライから!先行なのがもったいないくらいのダーツです。村井はほとんど途中で諦めという感じ。そして星野、見事にアウト!

村井のこの態度も素晴らしい。
S1-LEG2、スタート失敗の村井に対し、星野はバッチリの7本スタート。しかし18で星野のクローズミス。なんとかそのスキを突いてリードを取り戻した村井ですが、少しプッシュが弱く、いまいち危ういリード。それでも星野のミスもありギリギリで村井キープ。
S1-LEG3、いまいちブルが合わず村井のダーツが散らばる。それに対し星野は正確無比にブルを射抜き続ける。ブルパートライこそできませんでしたが大差をつけ、ブルで17ダーツアウト!
S2-LEG1、再びゼロワンですが村井が乱れていることもあり、星野が有利そう。実際に12本中11本ねじ込み、トライも先に星野。しかし数字が厄介な数字であったこともあり星野が上がれず。そこに村井が上がり、意地の勝利。
S2-LEG2、このクリケットはお互いに良いダーツの押収となり、20をキープし続けた星野がその差で勝利。
S2-LEG3、ゼロワン。後攻の星野を押さえ込めるかが見どころか。先程までのブルが合ってなかった村井が立て直して素早く削ります。しかし218から1本をミスり、211残しに…。
星野は283をHATで133にし、テンパイ。これを星野、トライまで行くも上がれず。村井は92にブルに入れて42!しかしこれが11Tに入ってしまいます。それでもまだマスターアウトで上がりはある、というところですが、3T狙いでバーストしてしまい、ジ・エンド。前年度王者の星野が開幕戦も優勝!
Women’s Final 宮本奈実 vs 檜山亜紗子

https://www.youtube.com/watch?v=pUW7uqyRVLg
女子決勝は宮本vs檜山。前年度女王の岩永はBEST4までに姿を消してしまったようですね。これは2008年波乱の予感か…。

しかし檜山のユニフォーム、フリル付きで可愛いですね。現在は女子はスカートが認められるようになりましたが、これも一瞬スカートかと思っちゃいました。
LEG1、2008は女子もBEST4からは701なんですね。ダレないかな、と思いましたが、男子顔負けの削りで好試合です。フィニッシュは宮本の157!素晴らしい。
LEG2、宮本が好スタートで2連勝なるかと思いましたが、途中から少しもたつきます。しかし要所要所で20Tに入れて、リードを保つ。檜山は18が苦手なのか飛ばして17に行きますが、これはあまりプロとしてはやってほしくないところ。実際18だったら宮本はオーバーからのカットにいけてないわけですしね。
ただ、その後18狙いが逆に17より入るのはダーツあるあるネタ。ゲームはかなりの混戦で面白い展開。宮本の15T-15T-18Dがビッグラウンド!
LEG3、追い詰められた檜山、先行クリケットです。先ほどの試合からはスタッツは同等ながらも、宮本のほうが要所で大きく決める分リードという感じ。いかにそのチャンスを作らせないかがポイント。
しかし檜山はいまいち20が下にずれて入らない。18も避けていたことから、上の方の数字が若干苦手意識があるのかもしれないですね。それでもT1本はキープし、ホワイトホース狙いの7本は見事。結局それが決定打となり、キープゲーム。ゼロワンのブレイクに賭けます。
LEG4、削りは同等ですが、ブレイクが必要な檜山は同等では足りません。しかしギリギリで宮本が頭一つ抜け出します。HATで198を48アレンジ。対する檜山は152残りで、この数字は女子だとちょっとプレッシャーにはならないですかね…宮本がのびのびと16Tに投げた一本目のダーツが見事勝利を決めました!
PERFECT 2008 開幕戦 (第1戦) 千葉 感想
PERFECTが1年きっちり運営をできたということで、参加プロも増えてきて、だんだんレベルが上ってきたというところですかね。2008年の開幕戦が初参戦というプロも多くいたようです(たとえば濱田緒里絵プロとか)。女子はレギュレーションが変わりましたが、これは後から戻ったような気もするな…。どうなんだっけ。まあ1年間ゆっくり見守っていきましょう。