観戦記 PERFECT 2007 第6戦 広島
今回は広島での第6戦。魅力的なカードが揃っています。
※全部見るのは大変なので、気になる試合だけ見ています。
目次(クリックでとびます)
Men’s Quarter-Finals 松元大奉 vs 山田勇樹

https://www.youtube.com/watch?v=94wTzFhHArI
さてまずは松元vs山田から。一時代を築いた者とこれから築く者と言う感じですね~とは言えこの時は当然そういうことはわからないわけですが…
LEG1、前々回の4戦で辛い負け方をした松元ですが、再び上がってきていますね。本当に理想的なフォームで今見ても参考になります。138残しのところで相手にあがり目がないので一瞬考えてしまって逆にブレてしまいましたが、なんとか54を3本使ってあがれました。
LEG2、松元はスタートの19が合いません。ん?これは第4戦で全く同じ状況を見たような…フォームを見ていて思ったのですが、松元はテイクバックでフライトが頬に当たるのをかなり気にしているように見受けます。これが気になってブルや20などの正面以外が狙いづらいのでしょうか?ゲーム的には山田完勝のクリケット。
LEG3、キープゲームが続き松元先行。このゲームは余裕を持って松元が進め、リードを保ち逃げ切り。
LEG4は山田先行の701。ブルは問題ない松元がどう後攻から食らいつくか。しかし山田は松元相手に701で負け終了という状況がプレッシャーだったのか、すぐに先後が逆転。山田も後半食らいつくも、ブレイクで松元勝利。
Men’s Semi-Finals 宮平誠 vs 松元大奉

https://www.youtube.com/watch?v=Ybks5_OCh9w
続けて松元の試合を見ましょう。相手はあの宮平!といってもピンとこない人がいるかもですが、「アフロ」というカードネームでダーツライブプロとして活動をしていた方ですね。
LEG1、同等の削りで松元が先行するも、1ブル2回が痛い。そこできっちり宮平は削りきり、96を16T2本でブレイク!
LEG2は宮平が9マークからの好スタート。この時代だと先行が9本はかなりの勝率があるスタートという印象ですね。松元も必死で食らいつき16Tベッドなどで意地のオーバーを見せるも、20を持たれていてはやはり辛い。
このまま宮平が決めるかと思われたのですが、松元の意地におされたか宮平のダーツがいまいち決まらない。松元がヒリヒリするダーツを打ち逆転、そしてそのままブレイク!
LEG3はさっきとは全く逆の松元1本スタート。そしてそれに宮平がお付き合いして3本から始まります。激しいダーツを繰り広げた後に緊張が切れてグラるというのはありがちな展開ですが、それでも数ラウンドでお互い立て直すのはさすがトッププレイヤーと言う感じですね。
ブル周辺で誤反応が合ったことでゲームがしばらく止まりますが、後ろできっちりTBが見ててフォローしてるのが頼もしい。このゲームは僅差の展開が続く面白いゲームでしたが、じわじわとまくった宮平がブレイク!
LEG4、ここまですべてブレイクで進んでいるゲーム展開ですが、こうなると2勝の宮平に先行が来るので有利。さてこの状況を逃げ切れるか。
このくらいから会場のアマ大会が佳境を迎えているのか、投げている時に歓声が割り込むことが多くなり、松元はすこしそれに苛ついている感じがしますね。宮平は動ぜずで、結果論ですがそこの差だったかもしれません。
Men’s Final 星野光正 vs 宮平誠

https://www.youtube.com/watch?v=LMyBIGCRVAM
さあ決勝は星野と宮原!先ほどのセミファイナルでは隣の星野の台に大きな歓声が送られていたので、ここまで良いダーツをしてきたんだと思います。そのまま優勝へ向かえるか。
S1-LEG1、星野にしては珍しくブル狙いのダーツが散らばります。宮平はここを咎められればよかったのですが、初の決勝ということもあってかお付き合いに近いダーツになってしまいます。結局立て直せたのは星野!余裕を持ってアレンジしてのキープでした。
S1-LEG2はクリケット。宮平も悪くないダーツだったのですが、星野相手に「悪くない」程度では厳しい。18から逆転され、ブレイクで星野がセットを獲得。
S2-LEG1、宮平はもうこの状況で固くなってしまってますね。星野に余裕の先後逆転を許し、15ダーツまでされてしまう。
S2-LEG2、ブレイクされたことによって、星野先行のクリケで優勝がかかってしまう状態に。ところがここで星野は優勝を意識したのか、1マークからというスタート。ここで抑えるしか勝ち目がない宮平。しかし、やはりこの場面でもそこそこ良いくらいのダーツになってしまい、圧殺できません。星野は16Tのベッドから覚醒し、あっという間に逆転。まるで魔法のような逆転劇で、星野優勝!
Women’s Final 岩永美保 vs 石原瑞穂

最後は女子の決勝。女王岩永を石原は止められるか。
LEG1はお互いはいらない展開から、なんとか石原がHATを出して抜け出し。岩永はトライまで行ったものの、石原がブル残しをきっちりあがってキープ。
LEG2はクリケット。クリケットは地力が出るのでやはり長丁場にもつれ込むと岩永有利ですね。ブルで手間取りまくりでしたが、キープ。
LEG3もクリケット。石原にも見せ場はあったのですが、やはり同様の理由で、ラウンドが進むと徐々に岩永有利に…。
LEG4は岩永先行の501で圧倒的有利です。4Rアウトまでは行きませんでしたが13本で上がり、岩永優勝!
第6戦 広島 の感想
今回からかな?動画の合間に広告が入っていますよね。ただ動画を公開するだけじゃなくて、少しづつでも色んな面からダーツを収益化する、コンテンツ化するという動きが具現化されて来たという感じでしょうか。
そして今回はやはりアフロ。懐かしいな~と言う感じがしてしまいます。現在はプロ活動はしてないんですよね。ネットに書き込みには2011年にはまだダーツには携わっていたという話がありましたが、お元気でしょうかね~。
第6戦ということで、12戦しかない初年度のPERFECTはすでに折り返しです。残り6戦で星野・岩永を食い止められるものはいるのか、楽しみ。