観戦記 PERFECT 2008 第10戦 静岡
PERFECT2008終盤戦、駆け足で見ていきたいと思います。
※全部見るのは大変なので、気になる試合だけピックアップしています。
目次(クリックでとびます)
Men’s Quarter-Finals 浅田斉吾 v 伊藤雅崇

https://www.youtube.com/watch?v=j47RA7otYwk
まずは浅田と、この観戦記初登場の伊藤雅崇。伊藤選手はたまにTBの試合前選手インタビューなんかにもでたりするおもしろいおじさん、というイメージでしたが古株なんですね~。この写真見れば皆さんもわかるかな。

しかしこの時は髪型が若い…違和感あります(笑)。
LEG1、前回とまた浅田のフォーム(セットアップ)が違いますねー。左右に揺れるのがなくなり、ノーセットアップで固める感じに。それともこの頃からフォームの使い分けをしてるのかもしれません。試合の方は、いまいち入らない伊藤に対し後攻から入れまくる浅田。グルーピングもかなり凄いです。伊藤にトライまで行かせずブレイク!
LEG2はお互いちょっとイマイチ。その中で7マークを2回だした伊藤が主導権を奪い16vs15の攻防に。しかし、この打ち合いをギリギリで制したのは浅田でした。安易にトライに行かずにプッシュを重ね、なんと点差200近くまで開く珍しい展開。そして15R終了で得点による浅田勝利…これ、男子の試合見てきた中では初めてですね。
LEG3は伊藤先行のクリケットですが、やっとエンジンがかかってきたという感じの好ゲームに。BEDを互いに出し合う展開ですがやはり浅田がリードしていく。ここの17からみでも、トライに行かずプッシュですね~。今とは全然打ち方が違うように思えます。ともあれ、浅田の勝利。
Men’s Semi-Finals 浅田斉吾 v 高橋秀一

https://www.youtube.com/watch?v=opLwYTTrmGQ
さて、この前も登場した当時の勢いに乗る強豪高橋と浅田です。
LEG1、序盤からHAT打ち合いの激しい展開になりましたが浅田が4R,5Rと立て続けにミス。しかし高橋も108残を6本で上がれない致命的なミスをしてしまい、浅田にブレイクを許してしまいます。
LEG2、高橋の2R、9マークはビッグラウンド。なんとかそのリードを保ち、逃げ切りでブレイクバック。ただ、この試合での高橋はスタンスを一旦外して間をとる事が多く、感覚が良くなかったのかなと思います。
LEG3、序盤は順当にリードしていた高橋ですが、1本ミスをする、という展開が続き、いつの間にか微差で浅田にリードされてしまいます。それでもまだ十分勝機はあったんですが、15でのミスが痛すぎる。ここでエリアを2つ持たれてブルしかなくなり、3連続のブレイク発生!
LEG4、キープで勝ち抜けになった浅田。それを捉えたい高橋。しかしその意気込みを圧殺する、浅田の3連続HAT!ところがここから意識したか、浅田が上がれない。
52残りで大チャンスの高橋ですが…高橋も外す!ダーツ、奥が深いなあ…。返しで上がった浅田、小さいガッツポーズがかわいい(笑)。
Men’s Final 星野光正 v 浅田斉吾

https://www.youtube.com/watch?v=iK001yXmFCE
さあ、というわけで決勝はこのカード。復活の星野なるか、それとも浅田が今季初優勝でのし上がるか。
S1-LEG1、先行は浅田から。しかし久々の決勝のプレッシャーか、すこし冴えがありませんね。それに対し星野はやはり星野。淡々とブルに入れ続けていきます。そこでなんとしても先にトライしなければならなくなった浅田はハイトン狙いに行き、ミス…
701でのこのプレッシャーの掛け方ができるのはほんとトッププロって感じですよね。ブルパーこそなかったものの、星野が15ダーツで完封ブレイク!
S1-LEG2、星野、キープでセットブレイクできるクリケットですが、貫禄のTON80スタート!浅田も打っていないわけではないのですが、先行にこれだけ打たれるとかなり厳しい。あっという間にブルへ追い詰められ、星野勝利でセット獲得!MPR5.66は当時としてはかなりのハイレベル。
S2-LEG1、星野の先行セット。正直この日の星野が先行ゼロワンで負ける姿が思い浮かばないですね。再び淡々とブルにねじ込み続ける星野が2度めのブルパートライ!しかし今度は15ダーツ上がれず…唯一のチャンスはここの141残の浅田。
しかしトライまで行くも、フィニッシュは…1ビット下!星野は流石に返しできっちり上がり、優勝にリーチ。浅田は険しい表情です。
S2-LEG2、このLEGは浅田が爆発!なんと12ダーツで勝利して、MPR7.0!言うことなしです。
S2-LEG3、しかしどんなに爽快に勝とうとも、このセットは星野先行のゼロワンが2回あります…。それでもこのLEGは、浅田が星野より先にトライを迎えます。168という難易度が高い数字とは言え、トライできるのと出来ないのでは違いすぎます。
そしてそれがプレッシャーになったか、返しの星野がなんと106を上がれず!これはもつれるか…と思ったその時。ダーツには魔物が。81残りを57に入れて24残にした浅田が一本で…

ここにねじ込んでしまった。14D。これは失投ではなく、プレッシャーなのか緊張なのか、数字の間違いでしょうね…。バーストに驚いています。こういうことが起こってしまうからダーツは怖い。
勝てた試合を…とまではいいませんが、分からなかった試合をという結果になってしまいましたが、これもダーツですね。星野スランプを脱しての、5度目の優勝!
Women’s Final 岩永美保 v 宮本奈実

https://www.youtube.com/watch?v=LM2QYZRNv0k
最後は女子決勝ということで岩永vsもっち。なんだか女子は岩永の試合しか見てないなあ…w
LEG1、宮本の削りが好調で先トライまでたどり着いたが、やはり先に上がるのは岩永…強い。
LEG2、宮本が6本スタートからリードを広げ、寄せ付けない。それでもなかなか試合が終わらないのが女子と言えば女子…宮本がキープ。
LEG3、前LEGで入っていなかった岩永だが、このセットではしっかり打てています。しかし宮本もかなり打ってきており、なんというか、2008後半くらいから、打倒岩永で女子全体のレベルが底上げされてきてるなーって感じがします。
大幅なリードからあわやということろまで岩永が追い詰められますが、なんとか17エリアを守りきり、勝利!
LEG4、ここまでキープが続いていてのゼロワン。後攻岩永ですが、今回の宮本を見ていると、
削りはほぼ岩永と遜色ないですよね。後攻でも岩永に分がある、とまではならなくなっています。宮本はなんと15ダーツトライまでたどり着き、結局17ダーツアウト。女子でこれはすごい。
LEG5、さて、全体会に続き最終LEGまでもつれ込みました。絶対女王の座が危うくなってきているのだろうか?それでもコークをインブルに突き刺した岩永、まだまだ譲れないとダーツで語るようです。
ここで宮本、チョイスはなんとゼロワン!先ほどの自分の好調さを見てのチョイスですが、ゲーム的にはかなり不利でリスクある選択です。
そしてこれには岩永も、ナメてんじゃないわよ!と思ったかどうかは知りませんが(笑)、ゼロワンのチョイスを後悔させようかという4連続HATのブルパートライ!残念ながらこれは上がれずも、16ダーツアウト!宮本も苦笑と言う感じ…。
というわけでまたもや、岩永の優勝!
PERFECT 2008 第10戦 静岡 感想
ここにきて星野が決定的な5勝目、岩永に至っては6連勝で8勝目というすごい結果になってしまいました。当時のダーツの2枚看板となるだけありますね。それにしてもスランプを公言した後だけあって、星野の写真は嬉しそうだなあ~…
