
観戦記 THE WORLD 2016 GRAND FINAL
普段は後追い観戦記ばかり書いてる管理人ですが、今日はTHE WORLD GRAND FINALをゆっくり全部見られたので、せっかくなので感想など書いてみました。WORLDはDVDとの兼合いか、決勝くらいしか動画がアップされないのが残念ですね…。
※全部書くのは大変なので、特に注目度が高そうな試合をピックアップしています。

Best16 星野光正 vs 小野恵太
16人中4人の日本人がいきなりぶち当たってしまうという悲劇。しかも師弟対決。しかしどのみち優勝を目指すならお互い乗り越えなければならない壁なのは同じです。いい試合になることを期待しましょう!

LEG1、星野先行の901。
第1試合ということもあってお互い硬いかなと思いましたが、最初の方だけで、お互いにバッチリとブルに入れてきます。特に星野は全盛期に戻ったかのような勢いでHATを量産し、小野を突き放していきます。最後は小野に上がり目すら出させず117をきっちりアウト。

LEG2、小野先行のクリケット。
いきなり1本目を12Tに外すところからの1マークスタート。小野は前日のPにも出て、そこから夜便で香港に来ているので、流石に疲れが溜まっているのかもしれません…。ただ返しの星野が4本だったのでなんとかまだゲームは終わらない。それでもお互い9本や7本が出ない、すこしスロースタートな展開が続く。
どちらかに9本が出ればゲームが一気に傾く、という緊張感の中、先に動いたのは星野!17T-18T-16Tのホワイトホースで一気に流れを手繰り寄せ、次のラウンドにはなんと18T-15T-ブル!ここでほぼ勝負がつきましたね。ブレイクで星野のリーチ。
LEG3、星野先行のクリケット。
星野はここで勝利すれば勝ち上がり。小野がいまいち入っていないこともあり、かなり楽な展開。しかしこのゲームくらいから小野のダーツがやっと入りだしてきます。ただ先行で20をキープし続けている星野はかなり有利で、スタッツは同じ程度でもじりじりと小野は押されていく。
しかしそれでも耐える小野、16Tで執念のベッド!これに対し星野がプッシュからのクローズをミスし、微妙に流れが変わります。逆に小野がプッシュクローズを成功させ、星野は15T狙いで3本目を先閉め!
小野が16Tに入れまくっていたことを恐れていたのでしょうが、結果として返しでDB-SB-15Tの完璧なフィニッシュをされてしまいました。これに関しては星野のミスかどうかはわからないですね…ただ16と15の打ち合いになったら負けていた気はします。
LEG4、小野先行の901。
ブレイクバックしてもとに戻りました。星野がブル得意といっても、エンジンがかかってきた小野であれば、先後逆転を許すほどではないでしょう。むしろ星野が置いていかれる展開になってしまい、R1とは逆に、星野が上がり目を出すこともなく終了。勝負はコークにもつれこみます。
LEG5、なんとコークは2回アゲインになり、ブルが剣山のように…!凄まじい状況です。

結果として小野先行のクリケットでゲームが始まります。
小野の7本スタートにたいし星野は6本とまずまずの立ち上がり。しかしR2で小野が2マーク。それでも先行だから星野が4本までならなんとかなったのですが、7本できっちりリードしてくるところはさすが。表情からも絶対に負けられないという気迫が感じ取れます。
ここでけおされたのか小野はなんと次も2本どまり。星野はゲームを決めるほどではないにしろ5本打ち、これで完全に先後が逆転。小野は返しで7本打ってもオーバーできず。しかし星野は星野で一気に畳み掛けられず、16まわりで逆転を許してしまいます。勢いからすると小野がこのまま差し切り勝利と思いましたが…。
たった1本、15Tを閉められなかったという小野の唯一のスキをついて15T-16T-DB!ただこれは勢いでブルにいったのでしょうが、どうやってもこのラウンドでは終わらないので、3本目は15Tに行くしかありえませんよね。結果として小野が折れてしまったから良かったものの…
まあ、とにかく勝てば結果オーライということで、師弟対決は師匠の勝利に!
Best16 勝見翔 vs Woong Hee Han

この試合に関しては細かいレビューはいらないですね。勝見が強かった。コーク負けからの3タテという素晴らしい勝利でした。しかし相手のWoongも、勝見の鬼のようなダーツに折れることなく最後まで淡々と入れ続けて良かったと思います。今後何かで見れば応援したいと思います。
Best16 江口祐司 vs Adrian Marcelino

アジアではダーツ強国のフィリピン人。江口がどう戦うか。
LEG1、Adrian先行の901。
江口は後攻からHATを連続し得点ではリードをしますが、結局ロートンからの1ブルで得点は
元通りのほぼ横並びになってしまいます。それでも123は若干上がりづらい数字では合ったのですが、19S-B-18Tを見事にAdrianが決めてキープ。
LEG2、江口先行のクリケット。
江口は会心の180スタートでしたが、それに19ベッドで冷静に返すAdrianも恐ろしい。おそらくスタッツ的にはAdrianのほうが打ちそうなので、キープは確実にしなければいけない江口。
しかし徐々に追い詰められてエリアが15に…ここで18先閉め!
ブル4本で勝ちの状況に持ち込み、なんとかDB-SB-SB!かなりきわどい勝利でしたが、キープゲーム。耐えきっての勝利という感じです。
LEG3、Adrian先行のクリケット。
お互い7本スタートからでしたが、R2はクローズのみのAdrian。江口はこのチャンスを4本しか打てず。2連続ミスはしないAdrianはR3を9本!これで江口はかなり厳しくなりました。大差をつけた状態で残り1本を16オープンではなく20プッシュにいく堅実さはさすがという感じ。このゲームは江口に見せ場はなく、Adrianのキープ。
LEG4、江口先行の901。
クリケットでは実力差が出ているものの、ゼロワンはほぼ同等という感じの二人。ここは死ぬ気でキープしなければいけません。しかし序盤江口にHATが出ず、大丈夫かなと思ったのですが、なんとか立て直し、Adrianのミスもあったことで、なんとか先トライ。
ただAdrianは350残りをB-Bと行こうとしたのはどうなんですかね~。流石にこのレベルであれば、B-20T-20Tで180残しを狙わにゃ勝てんでしょ、と思うのだけど。
LEG5、運命のコーク。江口がブルを外して絶体絶命…!とおもったらなんとAdrianが更に外すという僥倖。ゲームはクリケが選択されるであろうことを考えれば、これは未曾有のチャンスです。

江口は5本スタートで、このレベルだとこれはミスに近い状況です。しかしAdrianも5本でなんとか助かったと言う感じ。ところが、ここで江口の大ミス!1マークで終わってしまいます。絶体絶命かと思いましたが、Adrianも加点と20を1本で済んだので、首の皮一枚。そしてその皮をつなげる、返しの9マーク!
…しかし、それに無表情で18Tベッドを返すAdrianがすさまじい…。さらに次R、再びの9マークで、いままで全く感情を出さなかったAdrianが吼える!江口はこのまま押し切られてしまうのか…。
だが江口も折れません。Adrianが3マークで終わってしまった返しに17T-17T-18Tの9本を打ちリードするという、9マークが飛び交う壮絶な空中戦になっていきます。
そして江口の17T-16T-15S!これは素晴らしかったですが、もしここで馬を走らせていれば、
そこでゲームは終わっていたと思います。それでもほぼ江口の勝ちと思いました。3本では足りないAdrian、メチャクチャ間をとってブルに3本をねじ込み、インブルが1本ありなんとかオーバー。
それでもほぼ江口の勝ち…というところ、1本目が17Sだった江口は3本の全プッシュという安全策に行きます。エリアが15や16ならわかりませんが17であれば3本でブル2本をうわまわるので賢明でしょう。AdrianはSB3本どまりで、江口のリードはかわらず。
ここであとは江口、HATで勝利…のはずが、どこかで見た光景が起きてしまいました。

SBに2本入った江口の3本目はブルの外へ…。
返しのAdrianは17Tを先に一本で閉めての余裕のブルで勝利…。江口、残念。

江口の最終ラウンドはどうだったのかなとおもいます。たしかにHATが決まるのであれば問題なかったのですが、その前ラウンドではトライに行かずプッシュに行っています。3本手持ちで1本目をブルにいくなら、SBだった場合にはプッシュに行っても良かったと思います。
江口はこの負けパターンをたまに見るので、やはり苦手な状況ではあるのでしょう。その状況を回避するために前ラウンドはプッシュしたのだから、次も勝負に徹してプッシュもありだったかなと。かなりきつい勝負だったので、早く楽になりたくてという気持ちもあったのでしょうが、結果としてはまさに、勝負は洗面器から顔を先に上げたやつが負ける、みたいな状況になってしまいました。残念でしたが、江口選手はWORLDでかなりの実績があるので、次にも期待ですね!
Best16 Paul Lim vs R Van Deursen

日本人以外の試合も注目するならということでやはり馴染み深いポールリム。20年間変わらないフォームはスゴイ。

しかし相手のVanDeursenの投げ方もなんか素晴らしいですね~。ちょい投げの究極系というか。

ワンブルだった時のこのリアクションもアメリカ人!って感じで良いですねw
LEG1、ポールリム先行の901。
HAT連発からミスはあったもののポールリムがガンガン削って、最後は相手に上がり目を出させず143をらくらくアウト。
LEG2、VanDeursen先行のクリケット。これはVanDeursenがかなり打っててすごかった!PDCも含め、なんでこの投げ方で入るの?って言うくらい入る人が世界には多くいます。日本人はフォームを大事にしますが、今は比重が高すぎるのかもしれませんね。もちろんフォームを軽視するわけではありませんが、様式にこだわりすぎてダメになる場合もあるのかなと。
LEG3、ポールリム先行のクリケット。
ここもVanDeursenが凄まじいダーツ。どれくらい入れるというのもそうですが、ものすごいピッチで投げるので、ポールの番が終わったらすぐさままたポール、みたいな慌ただしい状況になって、これは集中しづらそうだな…と。
当たり前のようにこんなに9マークを連発されると、死ぬ気で打って渾身の9本!みたいなさっきまで見てた対決が、まだまだ世界には届かないのかな…なんて思わされてしまいます。
ゲームの方ですが、素早く入れまくるVanDeursenに対してポールがかなり押されて辛い展開。それでもポールが粘りに粘り相手のミスを待ち続けます。お互いの得点が1000点を超えたというところからも、どれだけの激闘だったかがわかると思います。最終的には先閉めに賭けたポールでしたが、ブルが5本必要というラストチャンス、1本目がインブルの上に付けてしまい2本目以降が入らず…VanDeursenのブレイク!
LEG4、VanDeursen先行の901。
ポールリムが1回戦負けという番狂わせが起きてしまうのか…?ブルパーを出すくらいの勢いでなければ勝てないである後攻ですが、ポールは1ブルを出してしまい、かなり厳しい状況に。それでも154残しまで進め相手にプレッシャーをかけ、ミスを誘発させました。
決めなければ終わりのチャンスであるこの154をポールは最後の1投、54残りは、虚しく4へ…。王者ポールリム、ベスト8へ駒を進めることができず!

Best8 星野光正 vs 勝見翔

Best8でも日本人対決になってしまいましたね…まあ、前向きに考えれば日本人が確実にBest4に残るということで、楽しみにしましょう。

勝見も最近調子を落としていますが、スタッツ的にはまだまだ勝見と言う感じ。しかし星野もこの前のWORLD準優勝から、すこし戻している感じがしますからわかりません。
LEG1、コークは星野が取り、先行901から。
どちらもいまいち乗り切れていない感じで、HATがあまり出ません。そしてこのボード、ダーツが刺さらないことが多いですね… 休憩の時に変えてほしかった。ゲームはR6で勝見が上がり目を出せそうなところでミス。星野が先のトライになりますが、144vs78と、決めなければブレイクされる状態。これを星野、1投目ブルを外してしまう…
そして2投目も外したが、なんとかうまく50アレンジにして最低限のプレッシャー。しかし勝見、流石に3投あればということで、ブレイク。
LEG2、勝見先行のクリケット。
入りからかなり時間をかける勝見ですが、それが裏目に出たのか3本スタート。星野はできればスタートからリードしていきたい。最低7本。そして最低限のノルマは達成。ここから勝見に勝つには、どこかで9本のラウンドが2回は欲しい…。
しかし逆に勝見に9本を決められ、かなり厳しい状況に。万事休すかというところでしたが、
勝見がどうもムラがある。1本のラウンドを作ってしまいます。そこに付け込めれば優位に試合を運べるのだが…16Tのラウンドでついに9マーク!
そこから強く打てない勝見に対し15クローズでのブル二本。安全に行けば3本目は16でしたが、これはありでしょうね。決める自信があれば狙っても良いわけで、中途半端がミスを生むということです。星野がきわどいブレイクバックをして、わからなくなりました。
LEG3、星野先行のクリケット。
ここで3本スタートをしてしまった星野を勝見が9本、吼える!しかし勝見にムラがあるので、まだまだこの勝負はわからない…。常に星野に9マークでのワンチャンがあるようなわずかな差を維持し、勝見がリードし続けます。
じわじわとエリアの数字が低くなっていく中、星野は厳しい展開ですがついにまたも16Tのラウンドで9マーク!やっと第1ラウンドのミスを取り戻し、フィニッシュ!よく耐えたと思います。
LEG4、勝見先行の901。
ここでブレイクが起きれば星野の勝利ですが、さっきの様子だとブルは勝見のほうがあっていそう。星野はブルパーとはいわないまでも、7ラウンドアウトしないと厳しいでしょう。ところが1ラウンド目、星野は痛恨の1ブル…。まだまだ、全盛期のようにはいかないのか。
勝見はクリケットのミスを忘れるようにブルへと入れ続けました。それでも星野には唯一、160アウトの可能性が回ってきたのですが、最後の1本が…!
大差に諦めずにこの1本まで持ち込んだのは素晴らしいと思いますが、負けは負け。勝負はコークマッチへ。
LEG5、ここでどうあっても日本人が絞られるわけです。どちらも好きなプレイヤーではありますが、長い不調に喘ぎJで16入りも難しくなっている星野に頑張って欲しい管理人。
コークは…!星野!
そして素晴らしい7本vs7本スタート!しかし、勝見の19を星野がうまく閉められない。逆に勝見は星野の20をきっちりと殺し、微差の逆転。ここでイーブンと言う感じ。
しかし続くラウンドで勝見はクローズを連続成功させる7本x2。19エリアを維持したまま、星野を締め上げていきます。ベッドが欲しかった星野ですが、何度も逆転に絡めてきた16Tは1本…。
ブルにまで追い込まれた星野、最後はHATをだすも届くことはなく、勝見の勝利!ベスト4へあがりました!
Best8 Leonard Gates vs Alex Reyes

Best8でもう一本ということで、USA対決のカードを見てみたいと思います。
LEG1、Leonard先行の901、冒頭はまずコークを取ったLeonardがHAT3連。対するAlexはミスが続き、180狙いにシフト。それを入れてしまうのもスゴイけど、さすがに差がつきすぎて辛いですね。Leonardは1ミスで、R6で48残りまで削り、素晴らしい20ダーツアウト!キープゲーム。
LEG2、Alexが先行のクリケット。
この二人も投げるテンポがかなり早く、快調にゲームが進んでいきます。これを見ると、あまりいいづらいですがやはり日本とは差がありますね…。好調時の浅田や全盛期のアニーのようなダーツをぽいぽい打たれると、逆に辛くなってくる感情もあります。

しかし外人は指ペロがおおいけどこれは何なんでしょうね~…品の悪いこととは思われてないのか、謎です。
試合の方は7マーク9マークが飛び交う好試合で、Leonardの2タテ。
LEG3、ここをキープすれば勝ちのLeonard。7本-7本と好調。それに対しAlexはいまいちで、後攻としては厳しいゲーム進行。Leonardはもうノリまくりって感じになり、Alexが折れたところ、20の次にブルに行くという謎展開…これどんな意図なんだろう…。
15いかずにブルは、けっこう海外勢がやる攻め方だけど、さすがに18よりもブルが先ってのはないよなあ…。まあよくわかりませんが、Leonardが3タテで速攻終了の試合となりました。

Best4 勝見翔 vs Boris Krcmar

キツイ勝負にはなると思いますが、勝見にはなんとか踏ん張って欲しい。期待しましょう。
LEG1、コークは勝見がブルを外しBoris先行の901。できればここで7Rアウトを目指したい勝見。もちろんボリスが7Rアウトすれば無駄ですが、プレッシャーを与えなければミスもしないでしょう。
しかしBorisもミスどころか、3inBまで出す始末でダーツがノッてます。結局6R終了時に85vs83。かなり頑張ったんですが、相手が7Rアウトではどうしょうもない。
LEG2、勝見先行のクリケット。
7本スタートですがBoris相手には出来る限りスパートしておきたい。しかしR2がいきなりノーマーク…。これはもうこの時点でかなり厳しいでしょうね…。プッシュクローズでリードを取られます。
その状態でも18Tx2からのトライまで行けたのはやりましたが、ここでクローズしなければ勝てない相手。結局返しで9マークを打たれ、勝見のR5は2マーク。ここでゲーム終了でしょう。
その後の16ベッドは意地で出した感じですが、それでもオーバーすらできず、馬を返される。世界の壁はここまで厚いのか。勝見がんばれ。
LEG3、Boris先行のクリケット。
このスタートをBrisが2マークスタートで、ここが最初のチャンスでした。返しが4本では弱いですが、次RにBrisがまたミスを重ねたことでもう一度チャンスが生まれました。しかしここを勝見、2マーク…完全に気持ちが切れてしまったのか。R4にもBorisがミスを重ねて、勝見が普段通り打てていれば勝てるゲームだっただけに残念…。
3タテでBorisが決勝へ。日本人選手はここまでですべて敗退となりました。
Final Boris Krcmar vs Park Hyunchul

さあついに決勝となりました。日本人は全て消えてしまったため、あとはただ素晴らしい試合が見られることを祈るだけですね。内容に期待しましょう。
LEG1、コークはパクが大きく外してBoris先行の901。
パクの削りもかなりのものですがBoris相手には辛い。結局後攻はブルパー行かないと厳しいのか…。82vs132でBorisのキープ。
LEG2、パク先行のクリケットですが、いきなり両者3マークのミスから。
20が潰れて19から仕切り直しと、珍しい展開です。Boris圧勝かと思いましたが、先行とは言えパクもかなり打てていますね。ただやはりシュート力ではBorisが圧倒的なので、出来る限りミスを少なくして、Borisのミス待ち、という展開しか勝つにはないのですが…ぎゃくにパクがノーマークのラウンドを出してしまう。
Borisの2連勝で、かなり厳しい展開。速攻での決着となるか。
LEG3、Boris先行のクリケット。はっきり言って8割は勝つでしょう。それでもここを繋がなければ次がない。R1でBroisが3マークのミススタート。これに対してパクは9マーク。これでやっとイーブンくらいでしょうか…。
しかもR2ではBorisが9マークでカバー。パクは9マークを出し続けなければきつい展開。そこでR2、パクが9マーク!これは素晴らしいと思います。さらにR3ではBorisの6マークに対しパクも6本と、押さえ込みにかかります。数字は既に15、ここをミスらなければ勝てる!
そのR4、パクはなんと3回目の9マーク!素晴らしいダーツです。Boris相手に完勝のブレイク!!
LEG4、これでパク先行のゼロワンになります。
Borisでもブルパーは確率は高くないので、R7までにアウト出来ればコークまで行くことができます。その901、パクはなんとHATx5のブルパートライ!完全にゾーンに入っているといえるかもしれません。
Borisも3inBx2を含む(これも凄まじい)HAT連発で食らいつきますが、かなり厳しい展開。
パクの151に対し217と、上がり目を出せません。そしてそのブルパートライ…ブル→17Tはミス!そして17Dにアレンジに行きましたが外します。
それでも84でトライができるパク。17×2からの50残りを楽に…
入ったのは…
2S。

Borisが返しで114を上がり、優勝!!!
最終LEGまで行ってほしかったですが、それでも決勝にふさわしい素晴らしい試合でした。素晴らしい試合をありがとう!
THE WORLD 2016 GRAND FINAL 感想
まずは選手の皆様、素晴らしい試合をありがとうございます。最後まで濃厚なダーツ観戦タイムを楽しめて、今日はダーツの練習に行く時間もありませんでした( ・ㅂ・)و ̑̑ グッ
今回感じたのはやはり世界との壁ですね。もちろん日本から行った選手はトッププロ陣ではありますが、その頂点に立つプレイヤーは含まれていません。しかしそれでも海外勢のダーツを見て、これと張り合えるプレイヤーは?と考えた時、絶好調時の浅田・山田やHAL、ピーク時のアニーでやっとではないか?と思ってしまいます。
昨今はソフトプレイヤーがハードにもどんどん進出するようになっており、世界に挑戦していますが、その前にまだまだ、ソフトでも世界の壁があるという事実。
もちろんWORLDはP系選手はそもそもプレミア以外出れないし、海外で行われているために、全戦参加できるプレイヤーは限られてもいます。ですからなんとかしてWORLDが初期の頃のように門戸を開いたりできないものか…と思ってしまいますね。
ただこのストレスを緩和できそうなのが来年のスーパーダーツであり(少なくとも浅田山田知野は当選するでしょう)、来年から模索するという、「P版WORLD」なんでしょう。
是非日本人がソフトで海外に雄飛できる舞台がもっと多くほしいです。そこで大活躍する選手が現れれば、日本人の「日本vs世界」好きもあいまって、ソフトダーツブームを巻き起こしてくれるのではないか?と期待します(来年はダーツライブ3もでますし)。
ライブさんHICさん、お願いします!(っ´ω`c)