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ダーツプロの年間賞金は2000万円?プロになる方法・賞金・年収を調べてみた!

投稿日:2016年11月15日 更新日:

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ダーツをやり込んで上手くなってくると誰もが一度は考える、「俺プロになれるかな…?」「ダーツのプロになったらそれで食っていけるのかな?」という疑問。僕もちょっとその辺が気になってしまったので、今回はダーツのプロについて調査してみました!

なお、今回調べたのは日本におけるソフトダーツのプロについてに限定しました。海外のハードダーツのプロについてはまた機会があれば調べたいと思います。

 

ダーツのプロになる方法

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世の中にあるいろいろな競技における「プロ」には2種類があり、「プロ団体が存在し、プロテストを受けてライセンスが発行される」ものと、「プロ団体などが存在せず、その競技で生活していることをもってプロとする」ものに分かれます。

日本でのダーツはかつては後者で、有名プレイヤーはダーツマシンやダーツメーカー、ダーツバーの社員などが多く、ダーツの大会は賞金は原則なしで、プロモーションの場というような感じでした。

しかしここ10年でプロ化の道が開かれ、前者となり、賞金トーナメントが開催されるようになりました。そしてその大会に参加するためにはプロテストに合格し、ライセンスを受ける必要があります。そして日本にプロ団体は2016年現在、「PERFET」(以下P)と、「JAPAN」(以下J)の2つが存在します。この2団体のプロテストについて見ていきましょう。

 



PERFECTのプロテスト

http://www.prodarts.jp/protest/

上のリンクはPERFECTのプロテストについてのページです。年に数回開催され、スケジュールはこのページでアナウンスされます。試験の内容については以下の通り。

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書類審査は経歴と、800字程度の作文を提出するだけ。筆記試験は試験に申し込むとテキストが送られてくるので、それを勉強すればまず問題なし。ただ、サボっていると結構落とされるようで、「実技より筆記で落ちる人のほうが多い」なんて言われたりしています。

気になるのはやはり実技試験だと思いますが、「Pの試験はやさしい」とよく言われるように、501セパを24ダーツということで、アウトを含めてPPD20弱と、基本的にはAフラくらいの実力があれば合格できる内容です。

ただし、年に数回しか無い試験で、衆人環視の中投げるダーツということで、緊張して全然まともなダーツが投げれずに終わってしまう、と言う人もいるようです。

 

JAPANのプロテスト

http://japanprodarts.jp/2016/licence.html

こちらはJAPANのプロテストの詳細ページ。JのプロテストはPと違い、大きな会場で集まって開催、と言うものではなく、提携しているダーツショップやダーツバーでそれぞれ定期的に行われています。そのため、たとえ受からなくても各地のプロテストを回ることで、どんどん受け直すことができます。試験内容は以下。

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試験の構成はPと同じく実技と筆記ですが、実技の内容がだいぶ違います。シュートアウトはともかくとして、701セパを7Rで2回というのはPの501セパを8Rで5回中1回よりは格段に難しいですし、さらにクリケットカウントアップ5.1までをこなさなくてはいけません。Jは試験に合格するとプロ専用カードやテーマがもらえたり、大会に出場するだけでもポイントが付与されたりという仕組み上のこともあり、試験で窓口を絞っているのでしょう。

 

PERFECTとJAPAN、どちらのプロテストが受かりやすいか

上でも書いたように、試験内容自体は圧倒的にPのほうが簡単です。しかし、Jの試験はPと違い落ちてもすぐ受けられるという点や、試験を受ける場所が自分の馴染みの店舗であればプレッシャーが少ない、というメリットもあります。ですので一概には言えませんが、やはり試験内容がかなり楽なので、合格しやすいのはPERFECTのプロテストであるといえます。

またここにはちょっとした裏技があり、PからJに移籍する場合、実技試験が免除されるという規定があります(JからPにはありません)。その為、急がないのであれば、Pの試験を受けライセンスを取得し、移籍の手続きを取ることにより、Jのプロになることができてしまいます。

もちろんJの試験が難しいとはいえ、これくらいの試験に受からないようでは賞金をもらえるような順位に勝ち上がれるわけはありませんが、Jの大会に参加したい・自分の働いてるお店がライブ設置店なのでJのライセンスが欲しい・専用ライブカードが欲しい、などどうしてもJのプロになりたいという人もいると思います。その場合にはこの方法を使うのもいいでしょう。

 



ダーツのプロトーナメントの賞金(2016年時)

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PとJでは賞金体系が違いますので、ここで説明をします。そしてもう一つ、プロ団体とは異なりますが、多くの日本人プレイヤーが参加している「THE WORLD」についても書きたいと思います。

 

ダーツトーナメントの賞金:PERFECT編

トーナメント賞金

Pの賞金はまずトーナメントごとの賞金があります。2016年は年に20試合が開催され、大会規模によりG1とG2にわけられています。G1とG2では以下のように賞金が異なります。

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年に20回の開催で優勝は100万円を超えるのは、歴史が浅いプロスポーツにしてはかなり高い方なのではないかと思います。

 

年間総合ランキング賞金

また、この大会ごとの賞金に加え、1年間の順位ポイントの総合で決めるランク賞金もあります。

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ベスト4で100万円というのも魅力ですが、やはり1位の500万円は別格ですね。1位になるということは大会ごとの優勝も何度もしているわけで、獲得賞金は1000万円を下回ることはなさそうです。

 

パーフェクト賞

そしてオマケという位置づけですが、パーフェクト賞として、男子の9ダーツ、女子のブルパーフェクトには賞金が出ます。

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ただしこれに関しては近年ソフトダーツのレベルが上ったことにより達成回数が増えたということもあり、賞金は下げる予定だそうです。

 

ダーツトーナメントの賞金:JAPAN編

Jも基本的な賞金体系はPと同じです。ただし、賞金トーナメントに関する法律上の問題か、トーナメント賞金はネット放送等への「出演料」、年間ランキング賞金はスポンサーからの「契約金」という名目で支払われます。なお、ルールの都合もあってか、パーフェクト賞のようなものはありません。

 

トーナメント出演料

2016年は18大会が開催され、グレードなどの区別はありません。

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Jの賞金の支払いはネット放送に残る入替戦、つまりBEST32からです。特に団体の方針としてBEST16の選別というところに力を入れているので、16と32の差は大きいですね。おそらく本当は16からの賞金にしたいんだろうと思うのですが、出演料の名目で支払っているため、入替戦に出るBEST32にも支払いをせざるを得ない、ということなのでしょう。

そして16に入ってしまえば、優勝はPと同額ですが、2位以下は多い。賞金体系として、16以上に手厚くしているということですね。

 

年間ランキング スポンサー契約金

年間ランキングによる契約金は以下の通り。

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こちらの契約金もやはり16以上とそれより下では格差があります。1位は300万円とPよりかなり安いですが、2位3位でもあまり差がつかず、8位まで100万円が出るというのは魅力的です。16に入れれば安定、入れなければ辛いJと、トップと下位に優しいPというところでしょうか。

 

もうひとつの戦場、「THE WORLD」

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日本のプロ団体ではないですが、日本人選手が多く活躍している、アジアを中心とした海外のオープントーナメント、「THE WORLD」というものがあります。

ただし、オープントーナメントではあるのですが、ダーツライブ社の協力で開催されているためか、日本国籍者の参加資格は原則としてアマチュアであるかJプロであることが参加資格であるため、Pプロはプレミアムステージを除くと参加不可能です。この点ではJプロの特権と言えますが、海外開催がほとんどのため、旅費を全スポンサードされているか、優勝に絡める賞金を目指せるようなトッププロでない限りはそこまで関係ないともいえます。

なお、この「THE WORLD」のような海外大会はPも2017年以降に開催を目指したい、としているようです。

 

THE WORLD トーナメント賞金

トーナメントは年間7~8回ほど開催されます。各トーナメントの賞金は以下の通り。

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JよりはPの賞金体系に近いですね。ある意味一般的と言えるでしょう。

 

THE WORLD GRAND FINAL

年間ランキングやプレミアムステージの優勝などの条件をみたすことにより、グランドファイナルへの出場権を得ることができます。このトーナメントでは通常の4~5倍の賞金を獲得することができます。

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年間ランキングに入賞しただけでは賞金は支払われませんが、高額トーナメントへの出場権が付与されます。ここでの優勝は5万ドルと高額。

 



で、ぶっちゃけどれくらい稼げるの?2015年の結果で計算

ただ賞金額を並べても面白くないので、2015年の両団体の大会結果から、実際にいくら位の賞金を獲得できているかを計算してみました。それぞれの団体の年間ランキング1位の方について調査。

 

PERFECT 年間総合1位(2015)浅田斉吾の賞金

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2015年は全17回が開催。総合1位の浅田はなんと優勝11回!圧倒的な強さで1位を獲得した年になり、トーナメント賞金だけで13,270,000円を稼ぎ出しています。これにナインダーツ1回の30万円とランキング賞金の500万円が加わり、結果として…

18,570,000円

の賞金を稼ぎ出しています。ぶっちぎりの優勝とはいえ、ダーツの賞金だけで2000万円近く叩き出せたわけですから凄まじいです。

 

JAPAN 年間総合1位(2015)粕谷晋の賞金

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2015年は全18回が開催。ランキングはかなりの混戦となり、わずか11ポイントの差で粕谷が1位に。18開催のうち優勝3回で1位ですから、激戦というのがわかると思います。その影響かPの浅田と比べると賞金は控えめ。トーナメント出演料が6,260,000円、これにランキングのスポンサー料300万円で…

9,260,000円

の賞金となりました。Pと比べると…という感じだと思いますが、ぶっちぎりの浅田と比べてもしょうがないし、もともとJは1位は控えめで2位~16位に手厚いので、この比較だけでどちらが稼げるなどは言えないでしょう。また、粕谷は「THE WORLD」には殆ど出ていないのにも注意です。

 

ただし、当然費用もかかる

賞金額を調べて書きましたが、この賞金がそのままプラスというかというと、これは大会に参加する費用などは考慮していませんので、そこを差引く必要があります。だいたいどちらのリーグも名目はともかく、実質的な大会の参加費が2万円前後かかります。そして全国を回ることになるので、その交通費や滞在費も必要です。

これらを1開催につき5万円と見積もったとしても、2016年現在、どちらのリーグも年間20試合程度行われていますから、全戦参加すればそれだけでも100万円以上かかってしまいます。ただしこれもこのような費用をスポンサードしてもらえる契約などがあるかでも変わってくるでしょう。

 

 



トーナメント賞金以外の収入

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多くのプロスポーツがそうであるように、ダーツプロもまた、賞金以外の収入を得ている人がほとんどです。勿論そのように稼ぐにはプロとしての知名度が必要ではありますが、人によっては賞金並みに稼ぐ人もいるようです。

 

イベント等への出演料

ダーツバーやダーツショップでのハウスイベントに呼ばれたり、大きなイベントへの出演など、有名プロであればお声がかかることも多いようです。相場はまちまちですが、売り出し中なら足代程度の場合もあるし、内容にもよりますが1回のイベントで有名プロで3万~20万円くらいと言われています。

 

プロモデルのグッズなどのライセンス収入

有名プレイヤーともなればまずは○○プロモデルのバレル、というようなものはよく目にしますよね。ほかにもプロモデルのフライトやダーツケースなど、色々なダーツグッズを目にします。これらはそれこそ契約によってまちまちですが、売上ごとの収入だったり一括だったり、なんらかの報酬が入っているものがほとんどです。これに関してはデリケートな部分でもあり、金額の詳細は一般にはほぼ明らかになっていません。

 

大会参加費などのスポンサード・ボーナス

スポンサーから、大会の参加費や移動費、滞在費などを負担してもらえることもあります。これも契約によりそれこそ千差万別で、実際の使用グッズの支給、と言うレベルから、旅費参加費を出しその大会の賞金は折半とか、旅費参加費完全負担とか、様々な形式でのスポンサードがなされています。

聞いた話では前述の浅田斉吾プロは、優勝した場合同額のボーナスが出るとかなんとか…となると彼の年収は…(あくまで噂です)

プロの大会は全国を周り年に20回近く、時には海外にも行くわけですから、この負担があるかないかで大きく違いますし、殆どのプロはスポンサードがなければ全開催を回るのは難しいでしょう。

 

給料等

実は、ダーツのプロといっても、実際に完全に「プロ」として活動している人はほんの僅かです。多くの場合、自分のダーツバーを持っていたり、共同経営をしていたり、バレルメーカーやグッズメーカーの社員だったり、ダーツ関連とは言え何らかの仕事をしている人がほとんどです。ダーツは非常に繊細な競技であり、競技レベルもまだまだ成長中なため、数年前までの絶対王者が今はなかなか1回の優勝すらできない、ということも珍しい話ではありません。ほんとうの意味でダーツのみでプロとして生活をしているのは日本に10人いるかいないか、というところです。

 

まとめ

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いかがだったでしょうか。この記事を読んで「ダーツの世界は厳しいな…」と思うか、「夢があるな…」と思うかは人によるかもしれません。しかしダーツプロの世界というのはまだまだ成長産業ですし、今後は海外に出ていく日本人も増えるでしょう。

日本人は日本vs世界がとても好きな国民性なので、そうなった時に大きなダーツブームというのがきて、メジャースポーツになる日が来るかもしれません。そういう意味でも、自分は「ダーツは夢のある世界だ」と胸を張って言いたいと思います。

ただし、それでもあえて一つ言うのは、少なくとも2016年現在はまだ国内のソフトダーツはマイナースポーツであるということです。プロのライセンスを取るだけなら、ある程度やりこんだ殆どの人が取れてしまうくらいゆるい試験ですし、プロになったところで試合で勝てなければ登録料や施設使用料で赤字です。赤裸々に言ってしまえば、スポンサードされていないような選手の多くは赤字であると思われます。

現在の国内ダーツにおいては、「プロになる」=「食っていける」では無いということに注意しましょう。あくまで、賞金トーナメントに出るための資格というだけで、そこから先で活躍できるかどうかが肝心です。

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